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「住まいの補修」体験講座

ロイヤルホームセンターさんで実施されている「リフォーム体験講座」シリーズ。
近畿圏のロイヤルさんでの講座をアドバイザー仲間で担当しています。

 

今日は、「住まいの補修」。
壁紙の破れや床のキズを解決するハウツーを、店頭の商品を使って紹介するというもの。

 

今回はデモンストレーション用の壁が壁紙貼りたてだったため、壁紙補修はベニヤに粘着壁紙を貼って対応。床補修は、フローリング材の端材が保管してあったため、そちらで対応しました。
フローリング補修は、木目再現がネック。色目のレタッチも含め、ペンが必須ですね。

 

 

補修前は、穴の周りのバリをきれいに除去してから。

補修ペンで木目を書けば目立たず直せます。

ターナー色彩のメディウム実験

ホームセンターでのデモンストレーションを拝命し、いろいろと実験してみました。
買ってみたのは、ターナー色彩のミルクペイントシリーズ「クラッキングメディウム」「アンティークメディウム」「ダストメディウム」「プラスターメディウム」。ビンテージ風や壁材風のテクスチャを手軽に表現できる特殊塗料です。そのうち、クラッキングメディウムとプラスターメディウムを試してみたのでレポート。
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クラッキング塗装は、下塗り剤、ここでいうところのメディウムと、上塗り塗料の乾燥スピードの違いで、表面にクラック(ひび割れ)を作る塗装テクニックです。水のりなどで作ることもできますが、求めるイメージに到達するまでに試行錯誤することを考えると、やはりメディウムなど専用の塗料がおすすめ。かかる時間や手軽さ、効果の安定感が違います。
(メディウムを使った具体的な手順はオフィシャルサイトでご確認を)

こちらは、木地研磨をあまりせずに塗装した杉材。茶の水性塗料→クラッキングメディウム→ミルクペイントのヘンプベージュを塗装。けっこういい感じにクラック入ってます。
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クラックが入る様子を撮影してみました。
ミルクペイントのビンテージワイン→クラッキングメディウム→ミルクペイントのスノーホワイト。

メディウムの代わりに木工用ボンドを使った実験。粘度が高く塗膜が厚くなるのでクラックもポッタリした感じ。ミルクペイントのマットな感じが減り、ツヤが増したようです。右はボンドを薄く塗りある程度乾燥させてらか上塗りしたもの。左はボンド厚塗りですぐ上塗りしたもの。自然なクラックのイメージに近づけるのはなかなか難しいです。

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こちらは、クラッキングメディウムを使いつつも、木目や刷毛目でクラックがどう変わるか試した結果。
木材の木目は上下に走っています。木材の上半分はメディウムを縦塗り、下半分は横塗り。刷毛目を縦と横にしてみて、クラックの入り方を確認してみました。

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…あまり違いは認められませんネ。
他にも、研磨していない粗材でやってみたところ縦横無尽にクラックが入ったので、ワイルドにしたかったら木地研磨はしないくらいがいいかもしれません。

プラスターメデイウムは、漆喰風仕上げができる骨材入りの塗料。
使ってみたところ、かなり粘度が低く、垂れないように上下を何度か入れ替えて乾燥させました。使う前にしっかりかく拌し、あまり厚塗りしない方がよさそうです。滑面に塗る際はプライマーを塗るか、サンディングでしっかり足つけを。

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新しめの「ラストメディウム」「アイアンペイント」は店頭になかったので、代替品でちょっとお遊び。
ミルクペイントのブラックと、ビンテージワインに砕いたチョークの粉を混ぜたものを用意。ウエスなどに少量とったブラックをトントンと叩きながら空き缶にペイント。ザラザラする感じにラフに乗せます。乾燥したら、チョークを混ぜて赤サビ風にしたビンテージワインを缶の端や継ぎ目に乗せて、サビを表現してみました。ラストメディウムだとツヤがでてしまうのですが、チョークを混ぜた方が粉っぽくて雰囲気出たかもしれません笑。

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ペイントは危険なこと、求める耐久性を損なうようなことさえしなければノールール。
いろいろ実験してみると楽しい発見がありますね。

再湿ふすまの張替えを復習

先日張り替えたふすまの残り2枠。
組子のふすまの構造を見て実際に触ろうということで、DIY仲間お二人がスタジオに来てくださいました。

枠外しからふすま紙外し、茶チリ張り、ふすま紙張りを分担して実践。
サンプルふすまが古くて、思うように分解できず少々苦労しましたが、何とか要領はつかんでいただけたようで一安心。
「実際にやってみてよくわかった」と思ってくださって何よりでした。

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私はひたすらゴミ集めや糊溶きなど。
お二人がだいたいはってくださったので大助かりの我が家でございました(笑)。

ふすまの張替え

秋も深まり、年末の大掃除やリフレッシュをにらんだ情報発信の仕事も増えてきました。
そんな中、自宅の寝室の押入れふすまに穴があいてしまったので、張替え実践。

穴から構造をチェックしたみたところ、このふすまは組子のチップボールふすまのようです。
実演していても張り替え方法の質問が多いのはこのタイプのふすまです。

さて、とりあえず、楽しい分解。
周囲の枠は、ハンマーで叩くと外れるようになっています。元に戻す時に間違えないようにマスキングテープで枠の位置をマーキングした後、まず左右を上から叩いて外します。本体に取り付けた釘を枠のスリットに差し込んで固定してあるだけなのでカンタン。
その後、釘で本体に固定してある上下の枠をバールで外します。
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引き手は、バールなどを本体との間に差込み、軽くこじるとクギが浮いてくるのでペンチで引っ張って抜くと外れます。
ホームセンターなどに「ふすま張り替えセット」が売っているので、その中に小さなバールや釘抜きがセットされているので便利。
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枠が外れたら、不要な紙をじゃんじゃん除去。今回は勉強がてら、骨組みの上の下張りのところまではがします。
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一番上のふすま紙をはがしたところ。かなり固いボール紙みたいな襖紙が現れました。

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その次。茶色いけど、、、襖紙?

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その次。茶チリ紙でしょうか、茶紙が出てきました。

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それをはがすと、、、やっと骨組み&下張りが見えてきました。

上貼り類は、下の両コーナーが扇型に切り取られていて謎。これがなければ骨まで穴は到達していなかったかもしれません。
まぁとにかく、これくらいの穴なら上から新聞紙貼って補修します。穴より少し大きめに「ちぎって」貼ると境界線が分かりにくくなります。印刷している紙ですが、上から茶チリ紙を貼るのでふすま紙までは透けない予定。
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次に茶チリ紙。
ふすま1枚につき6枚の茶チリ紙を貼る製品。
これをふすま紙の下に貼ることで、シワになりにくくふっくらと仕上がります。また、茶チリ紙はベタ貼りしないので、ふすま紙をはがす際も茶チリ紙ごとはがせば一気にキレイにはがせるというわけです。
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貼り方は茶チリ紙のパッケージに書いてありますが、全体ではなく紙の四辺に糊をつけます。
ちなみに、茶チリ紙は角っこからくるくると何回か巻くと、均等にずれてくれるので糊を施しやすくなります。

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貼り終わりに軽く霧吹きすると、乾燥時にピンと張ってくれます。

貼り終わった直後と
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翌日の様子。
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茶チリ紙が完全に乾いたら、ふすま紙を貼ります。
今回は、切手のように裏に糊を施工した再湿性のふすま紙。
取扱説明書には2人での作業を推奨していますが、一人で張る場合は貼る際にシワがつかないように段取りしなければなりません。特に、茶チリ紙はデリケートなので、一度貼った後はがすと破れる可能性大。
今回は私が一人で貼った時のやり方をご紹介。

床に置いたふすま紙の上にふすま本体を置き、周囲1センチほどの余白をとってカットします。
例えば、上と右の紙端にふすまを合わせて置いてやると、下と左に2センチずつ余白を見て 左と下の紙端に2センチの余白をとって置くと、上と右はふすま本体を定規代わりカットするだけでいいので楽。その後、周囲1センチに折り目をつけて本体サイズの目印にします。鉛筆などでマーキングしてもいいでしょう。
ちなみに、床置きの場合は、カッターで床材を傷つけないよう、ベニヤやダンボールを敷いた上で作業するのが吉。
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マーキングが済んだら、ふすま紙の裏に水をたっぷり含ませます。家にあるスポンジで十分。水の塗り残しがないようにチェックを忘れずに。
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3分ほど放置してふすま紙がふやけて伸びた状態で貼りますが、紙の上下と本体の上下を間違えないように確認。大体の紙には天地がわかるように印がついているようです。

ふすま紙を横長に見るように立ち、ふすま本体も横にして手前のマーキングに合わせてふすまの角を立てて置きます。
マーキング位置からずれないように、ふすま本体を片手で支えたまま反対側に回り込み、静かにふすま本体を紙の上におろします。
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うまくおろせたら、ふすまを壁などに立てかけ、なで刷毛で空気を抜きます。
ふすまの自重でほぼ貼り付けはできているので、あまり無理になでつけず、いびつなところや糊づけが弱いところなどをチェックするつもりで。
多少のボコボコしたふくらみは乾燥時に張ってくれるので気にしません。
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それよりも端などは糊が乾いて貼り付けが弱くなっているのでしっかりチェックして、場合によってはめくって糊つけ直し。
周囲1センチの糊しろは本体の側面に折り込んで貼りますが、はがれやすいので乾いたタオルで軽く滑らせながらシワにならないように押さえます。
糊しろの角は左右から貼り合わせて余分をカット。浮いてこないようにきっちり押さえます。
ここまできたら貼り付け終了。完全に乾くまで一晩〜1日放置します。
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後は、枠などを元に戻す作業。
引き手があった場所を探るとヘコミがあるので、指でなぞって少し形をとり、カッターで切り込みをいれたら引き手を戻します。釘穴は上下に。
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枠も、外した逆順にはめていくだけ。
釘で固定していた上下枠は、釘穴がゆるんでいなければ穴を再利用しても大丈夫でしょう。左右の枠も、スリットの釘頭位置を合わせてはめたあと、ハンマーで叩いて元の位置に収めると固定されます。
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今回は、裏張りは張り替えなかったのですが、反りが心配だったので裏面に霧吹きをして湿らせました。
濡らして貼るタイプのふすま紙は、乾燥時に縮むので片方だけ施工すると表裏の張りの負荷が変わります。特に、ダンボールや発泡スチロール製の襖は骨組みがないぶん本体が弱く耐久性に劣るので張替えない方が無難。メンテするなら、張替えではなく重ね貼り。素材をよく確認し、上からシール貼りやアイロン貼りでしのぐしかないようです。

1枚だけ張り替えた襖ですが、あと2枚残っています。さて今年中に張替えできるでしょうか(笑

ワトコオイル塗装のテストピース

杉材にワトコオイルを塗布して仕上がりの色味を確認。
左からホワイト、チェリー、エボニー、ミディアムウォルナット、ダークウォルナット。
小さなピースなので、刷毛使うほどでもないかとウエスで作業。塗装2回目はサンディングして拭き取りました。
ただいま乾燥中。
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マグネットの便利な活用法

お仕事でいろんなマグネットを触らせてもらいました。
日本人が開発した”永久磁石”とも言われる「ネオジム磁石」は、
その強力な磁力で、一般通念とは異なる使い方ができてしまいます。

例えば、重たい工具などを壁にハンギング。

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激しく動かすハンマーのボディにクギを保持したり。

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小さなビットやペンチ程度なら、先端だけで吊ることだって可能。

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ほかにも、ペイント缶へのハケ固定や電動ドライバーでのネジ保持など。

視認性の高いハンギングだったり、着脱がワンタッチだったり、常に手元にキープしておけたり、
現場合わせが必要なものづくり現場では、イライラせずにスムーズに作業ができて本当に助かります。

これらのアイデアは、
ホームセンターマガジン「pacoma」5月号に提供。
せっかくだから掲載しなかったものも公開しました!

木育アドバイザー2級、認定書

先月受講してきた「木育アドバイザー養成講座」。
座学と実技、企画提出などを経て無事、資格をいただきました。
本日、その認定書が到着。
なんとも木育らしい認定書です♪

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石こうボードとアンカー

仕事で、いくつかのアンカーを試す機会がありました。
耐火性、遮音性に優れ、安価なことから、日本の住宅の内装建材はほとんど石膏ボードになっています。しかしその性質上、ねじくぎが効きにくいためDIYビギナーの悩みの種にもなっています。

ふつうは、建材を支える柱や間柱を頼りにねじを留めたりしますが、そう都合のいい場所に間柱があるわけでもなく、そこで役に立つのがアンカーというわけです。

写真はボード裏の違い。左から、ねじタイプ、金属タイプ、樹脂タイプ、のアンカーです。
普段はボード裏などは見ることがないので、こうやって使い分けると違いがよくわかります。
ねじ込むことで被覆がアンカーになるもの、金属のカサでがっちり固定するもの、樹脂で手軽にアンカーを開くもの…
それぞれ使い勝手が違い、使える条件なども違うので、取扱説明書をよく読んで自宅に合うものを選びたいですね。

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ちなみに石膏ボードの直線カットはカッターが便利。アクリルのようにカッターで何度か切り目を入れ、体重をかけると簡単に折れてくれます。

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メタルマークの応急処置

最近の磁器は釉薬が柔らかいのでしょうか、日常で使っている白い食器に気になる黒いスジ汚れが目立ってきました。
調べてみたら、どうやら「メタルマーク」と言われる、金属製の汚れのようです。昔はあまりこんなことなかったような気がするんですけどね。

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犯人は、右手に着けた指輪らしい。
私は横着者なので、指輪をはめたまま家事をすることがほとんど、食器洗いなどもそのまんま。
なので指輪がガラス状の釉薬に当たって、削られた金属粉が釉薬の細かな凹凸や目に見えないキズに入り込んでしまう。

「メタルマーク除去液」なるものも販売されていて、基本、酸性の液で汚れを溶解して落とすもののようです。ネット上では、トイレ用洗剤で似たような効果が得られるとのことだったので実験してみたのですが…私の場合はほとんど落ちませんでした。指輪の素材が耐食性に富むチタンだからかもしれません。

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ということで結局、物理的に除去することにしました。
1500番の耐水ペーパーで傷をつけないようにゆっくりと磨き、なんとか気にならない程度にまで落とすことができました。
やはり、汚れは一筋縄ではいかない。ケミカルと人力、両方で攻めないといけない場合もありますね。

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釉薬もペーパーでこすりすぎると曇ったり、はがれたりするリスクがありますので、ペーパーで処置する場合は日常使いのカジュアルな食器にするのが無難ですね。大切なものは、専用の道具を使うか、プロに任せましょう。

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