お得意様よりのご依頼で、玄関と居間をつなぐ出入り口にカーテンレールを設置。現状は、開口部につっぱりポールを施してカーレンを吊っておられるのだけど、不安定で落下が心配なのだとか。普通なら建具の上枠や鴨居に取り付けるのだけど、こちらのお宅は天井にレールを埋め込んでいらっしゃるため、正面付のカーレンレールが使えない。
「天井付しかないか」と下地探しで測ったものの、どうにも位置がよくわからない。ボード厚もかなり分厚く、このまま取り付けても不安。特に、年配の方のお住まいなので、カーテンに捕まったりしたら落下する可能性もある。
と、現調した段階では確たる対策も決まらなかったため、帰宅してリサーチ。
近隣のホームセンターやネットで調べた結果、つっぱりタイプで耐荷重が8㎏ある「つっぱり式自由自在テンションカーテンレール」を発見。コレにすることにした。ラチェットで大まかに伸縮し、つっぱりはスプリング。落下防止ストッパーがあり、粘着テープとねじ固定ができるようになっている。つっぱりとはいえ、これなら長くて重いカーテンだとしてもまず落下はない。
設置当日は、奥さまと細かな位置調整をしながら取り付け。壁紙を傷めないよう、ひとまずねじ留めだけで設置した。奥様にもしっかり確認していただきました。「玄関から丸見えだったリビングだけど、これなら安心してお客さまの対応ができるわ」と、満足していただいて何よりでした。
ついでに、現調時に相談されていたウクレレを吊るためのフックもプレゼント。石こうクギタイプの「剛力フック シングル」ですが、手に取りやすい位置に取り付け。ハワイで買った高価なウクレレ、今まで以上に活躍しそうですね。
後日談。
このレールですが、伸縮式ならではの運命で、左右レールがスライドして重なる継ぎ目の段差にカーテンランナーがどうしても引っかかり、スムーズにカーテンが引けないという構造的問題が発生します。
お客様が、実際に使用するにあたって発覚しました。
カーテンの重さ、取り付け時の幅などにも関係があるのでしょう。
結局、カーテンレールを取り付けたピッタリ幅の木材を左右に渡し、L字金具で壁固定することでフォローしました。