汎用のリキッドソープ、主に毎日の食器洗いに使うものの自作に取り組んでいます。
以前、アルコールなしで作ったココナッツオイル100%のソープは、使う度に指の関節があかぎれになり、治らなくて困りました。
手袋して洗うと、きちんと洗えたかどうかわかりにくい上、滑って食器を壊すことも増えました。

なんとか素手で洗えるようにしたい。


ということで、レシピの改善です。
今回は、使ってみたかったハイオレイック紅花油を軸にしてみました。
オリーブオイルに似てオレイン酸が多いので、同様の位置づけで使います。

油脂構成は、
 ココナッツオイル50%
 キャスターオイル25%
 紅花油(ハイオレイック)25%
これでもココナッツの比率が高いのですが、泡立ちが悪いと用途から遠ざかるので。
リキッドソープは、エタノールを使って鹸化を促すことが多いのですが、デイリーに使うキッチンソープということで、コストを抑えるためにホットプロセスでしっかり鹸化させる方法を採った。



結果、前回のソープベースに比べ、ずいぶん黄色く、透明感のあるベースになりました。
ソフトオイルが多いせいか、丸くまとめるときもベタついていたように思います。

現在、リキッドのベースは4倍希釈。
ココナッツオイル100%のものは、しっかり泡立ちますが、このベースは正直、泡立ちは悪い。
洗浄力はよく、漆塗りの碗によく付着していた白い曇りもなくスッキリ洗える。

油脂構成から考えると、泡立ちが悪いのはココナッツオイルが少ないせいでしょう。
曇りがなくスッキリ洗えるのは、融点の低いソフトオイルが多いからでしょうか。
手袋なしで使っても、手が痛かゆくなることもないのはありがたい。
泡立ちを除けば、使用感ははっきりいってこの方が好みだ。

後は、泡立ちの改善。
2通り考えられる。
ひとつは、希釈倍率を下げる。現在、4倍だけど2倍にするなど。
もう一つは、泡立ちを助けるセルロース を入れる。

今回は、これも使ってみたかったセルロースをチョイスした。
とりあえず、泡立ちがイマイチの4倍希釈のボトルに必要相当のセルロースを投入。
結果、泡立ちはそこそこ改善した。

理想を言えば、できるだけココナッツオイルの比率を下げ、かつ、希釈倍率は高いままにしたい。
刺激の低い、泡立ちの良いソフトオイルで実験を重ねたい。