6月の例会のセミナーはアサヒペンさん。
新しい鉄部用の塗料をいろんなローラーで塗らせていただきました。

油性高耐久 鉄部用」は、サビの上から塗れる画期的な塗料。
ボロボロと剥離するようなサビはあらかじめ除去しなければいけませんが、通常はスクレーパーや粗めのペーパーでサンディング後、ゴミを拭き取れば塗装OK。
電動工具などでサビを極力落とし、サビ止めの下塗りを塗り、上塗りするといった面倒な工程が不要なので、今まで敬遠していた、鉄部の腐食部分への再塗装がグッと身近になります。

ローラーバケは、汎用タイプとスリムタイプの使い分けを体験。
スリムタイプは塗料含みがいいので、コンパクトながら塗りやすくローラーの持ちが良いとのこと。
実際に「汎用中毛」「スリム中毛」「スリム短毛」を使ってみました。

汎用中毛(写真上)はユズ肌が長く残り、スリム中毛(写真中)は少しユズ目があるものの時間が経つとある程度収まってきます。スリム短毛(写真下)は平滑さが増します。母材の状態や塗装面積などで使い分けると、効率良く作業ができそうです。


この日は、養生についても丁寧に教えていただきました。
おなじみのマスキングテープも、「一般用」、粘着力が強く伸縮性に富む「外壁用」、粘着力は弱いが直線を出しやすい「弱粘着用」など、さまざまな機能/グレードのものが用意されています。
作業現場では、外壁のような粗面に一般のマスキングテープを貼るとスグに外れたり、木材に粘着力の強いテープを貼って、はがす際に木の繊維まで持って行かれることがあったりします。
そのためにも、マスキングテープひとつとっても、こまかなバラエティが用意されているんですね。
下地の弱い場所に粘着力の強いものを貼りたい場合は、「弱粘着用」を貼った上に「外壁用」を貼れば破損もなく作業ができるとのこと。なるほどコレも現場のコツ。

その他、クラブメンバーからの質疑応答にも答えていただきました。
塗料ごとの質感の違い、重ね塗りの良し悪しなど、専門メーカーならではの豊富なデータに基づいたお答えをいただき、大変勉強になりました。
ありがとうございました!