いつもいろいろと制作物を頼んでくださるNさまより、会社で使う伝票を整理する棚のご依頼をいただきました。
アクリル製の棚が経年劣化であちこち破損しており、新調したいとのこと。
見せていただくと、いろんな伝票がぴったり入るようにかなりカスタマイズされている様子。
アクリルで同じものを作ることは可能だけれど、かなり高額になると思ったので、木製で再現することにしました。

 

とはいえ、かなり複雑な形状。
側板を掘り込んで棚板をはめる工法だと材自体がかなり分厚くなるので、いろいろ考えた結果、仕切り台の積み上げで側板を後付けすることに。
仕切の固定には彫り込みが必要ですが、負荷がかからない位置なので浅くても問題ありません。
これだと薄い板でも安定するので、軽量かつ機能を満たすものになりました。

 
  
 

材は、シナ合板の5ミリだったでしょうか。
アクリルの原型と木材だと厚みが違うので、仕切スペースが原型と同じになるように慎重に計測して設計。
2つご依頼いただいたので、それぞれを同じように作るのに気を使いました。

ちょうど鉋や鋸など、少し良いものを調達したところだったので大活躍。
作業スピードを上げるには良い道具、ですね。

——— 後日談 ———-

納めさせていただいた後、事務所で使っているところのお写真をいただきました。
とっても喜んでいただけたようで、ホッとひと安心です。